2022年2月5日土曜日

生めない、ふやせない

ואתם פרו ורבו שרצו בארץ ורבו בה׃

あなたがたは、生めよ、ふえよ、地に群がり、地の上にふえよ
創世記9章7節(口語訳)

 

 

「ほとんどの先進国で少子化傾向」だと内閣府の資料に書いてありました。https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2004/html_h/html/g1630010.html

言葉の引用のために2004年の資料から引用しましたので、新しい資料へのリンクも入れておきます。
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2021/r03webhonpen/html/b1_s1-1-2.html#zh1-1-04

少子化とは、創世記9章7節のようになってはいない、ということです。

神さまは
「あなたがたは、生めよ、ふえよ、地に群がり、地の上にふえよ」
とおっしゃいましたが、
つまり、それが「みこころ」ですが、

先進国の現状は
「わたしたちは、生めない、ふやせない、地に群がらない、地の上にふえない」
ということです。

「生めない、ふえない」ではなく「生めない、ふやせない」と書いたのは、私自身の個人的な思いとしての「unable」という思いがいろいろあったからですが、

個々人の問題をわきに置いたとしても、それがהָאָ֫רֶץ(地)の、少なくとも先進国と呼ばれている国々の現状です。

人間だけの話ではありません。「レッドリスト」という言葉がありますが、それは絶滅のおそれのある野生生物の種のリストのことです。「絶滅危惧種」という言葉を耳にされたことがあると思います。
環境省のサイトに公開されているものを見ますと、令和元年度に公表されたレッドリスト2020において、レッドリスト2019と比較して絶滅危惧種が40種増加し、合計3,716種となったと書いてあります。
https://www.env.go.jp/nature/kisho/hozen/redlist/

もちろん、まだまだ「新種発見!」というようなニュースもあり、人間にとって未知のものが数に加わり、種類は増える可能性はあるのかもしれませんが、
創世記1章で、次々と生き物が造られたあの頃の、アダムが生き物に名前を付けていたあの頃の、活気にあふれ、喜びに満ち、限りない発展を続けていくであろう未来を予想させるהָאָ֫רֶץ(地)は
いま、ここにはありません。

 

宗教的なことを何も考えなかったとしても、高度な科学的手法を用いなくても、誰でもわかるהָאָ֫רֶץ(地)の「衰退」。

 

思い出すのはイザヤ書24章。

(以下口語訳聖書から引用)

1 見よ、主はこの地をむなしくし、これを荒れすたれさせ、これをくつがえして、その民を散らされる。

2 そして、その民も祭司もひとしく、しもべも主人もひとしく、はしためも主婦もひとしく、買う者も売る者もひとしく、貸す者も借りる者もひとしく、債権者も債務者もひとしく、この事にあう。

3 地は全くむなしくされ、全くかすめられる。主がこの言葉を告げられたからである。

4 地は悲しみ、衰え、世はしおれ、衰え、天も地と共にしおれはてる

5 地はその住む民の下に汚された。これは彼らが律法にそむき、定めを犯し、とこしえの契約を破ったからだ。

6 それゆえ、のろいは地をのみつくし、そこに住む者はその罪に苦しみ、また地の民は焼かれて、わずかの者が残される

7 新しいぶどう酒は悲しみ、ぶどうはしおれ心の楽しい者もみな嘆く

8 鼓の音は静まり、喜ぶ者の騒ぎはやみ、琴の音もまた静まった。

9 彼らはもはや歌をうたって酒を飲まず、濃き酒はこれを飲む者に苦くなる。

10 混乱せる町は破られ、すべての家は閉ざされて、はいることができない。

11 ちまたには酒の不足のために叫ぶ声があり、すべての喜びは暗くなり、地の楽しみは追いやられた。

12 町には荒れすたれた所のみ残り、その門もこわされて破れた。

13 地のうちで、もろもろの民のなかで残るもの、オリブの木の打たれた後の実のように、ぶどうの収穫の終った後にその採り残りを集めるときのようになる。

14 彼らは声をあげて喜び歌う。主の威光のゆえに、西から喜び呼ばわる。

15 それゆえ、東で主をあがめ、海沿いの国々でイスラエルの神、主の名をあがめよ。

16 われわれは地の果から、さんびの歌を聞いた、「栄光は正しい者にある」と。

しかし、わたしは言う、「わたしはやせ衰える、わたしはやせ衰える、わたしはわざわいだ。欺く者はあざむき、欺く者は、はなはだしくあざむく」。

17 地に住む者よ、恐れと、落し穴と、わなとはあなたの上にある。

18 恐れの声をのがれる者は落し穴に陥り、落し穴から出る者はわなに捕えられる。天の窓は開け、地の基が震い動くからである。

19 地は全く砕け、地は裂け、地は激しく震い、

20 地は酔いどれのようによろめき、仮小屋のようにゆり動く。そのとがはその上に重く、ついに倒れて再び起きあがることはない。

21 その日、主は天において、天の軍勢を罰し、地の上で、地のもろもろの王を罰せられる。

22 彼らは囚人が土ろうの中に集められるように集められて、獄屋の中に閉ざされ、多くの日を経て後、罰せられる。

23 こうして万軍の主がシオンの山およびエルサレムで統べ治め、かつその長老たちの前にその栄光をあらわされるので、月はあわて、日は恥じる。

 

23節を読むと黙示録を思い出しますね。

 

ヨハネの黙示録21章23、24節(口語訳)

都は、日や月がそれを照す必要がない。神の栄光が都を明るくし、小羊が都のあかりだからである。諸国民は都の光の中を歩き、地の王たちは、自分たちの光栄をそこに携えて来る。