イザヤ書31章26節の太陽と月にに関係するところが新約聖書にないものか探してみることにしました。
ギリシャ語で太陽はStrong's Greek 2246
ἥλιος hélios
新約聖書には32箇所あります。以下すべて口語訳聖書から引用します。
書名をカタカナで書いたところは月Strong's Greek 4582 σελήνη selénéが同時に登場する箇所です。
書名を英語で書いたところは太陽と月とセットではない箇所です。
マタイ5:45 こうして、天にいますあなたがたの父の子となるためである。天の父は、悪い者の上にも良い者の上にも、太陽をのぼらせ、正しい者にも正しくない者にも、雨を降らして下さるからである。
Matthew13:6 日が上ると焼けて、根がないために枯れてしまった。
Matthew 13:43 そのとき、義人たちは彼らの父の御国で、太陽のように輝きわたるであろう。耳のある者は聞くがよい。
Matthew 17:2 ところが、彼らの目の前でイエスの姿が変り、その顔は日のように輝き、その衣は光のように白くなった。
マタイ24:29 しかし、その時に起る患難の後、たちまち日は暗くなり、月はその光を放つことをやめ、星は空から落ち、天体は揺り動かされるであろう。
Mark 1:32 夕暮になり日が沈むと、人々は病人や悪霊につかれた者をみな、イエスのところに連れてきた。
Mark 4:6 日が上ると焼けて、根がないために枯れてしまった。
Mark 13:24 その日には、この患難の後、日は暗くなり、月はその光を放つことをやめ、
Mark 16:2 そして週の初めの日に、早朝、日の出のころ墓に行った。
Luke 4:40 日が暮れると、いろいろな病気になやむ者をかかえている人々が、皆それをイエスのところに連れてきたので、そのひとりびとりに手を置いて、おいやしになった。
ルカ 21:25 また日と月と星とに、しるしが現れるであろう。そして、地上では、諸国民が悩み、海と大波とのとどろきにおじ惑い、
Luke 23:44 時はもう昼の十二時ごろであったが、太陽は光を失い、全地は暗くなって、三時に及んだ。
使徒 2:20 主の大いなる輝かしい日が来る前に、
日はやみに
月は血に変るであろう。(ヨエル 2:31主の大いなる恐るべき日が来る前に、日שֶׁמֶשׁは暗く、月יָרֵחַは血に変る。)
Acts 13:11 見よ、主のみ手がおまえの上に及んでいる。おまえは盲になって、当分、日の光が見えなくなるのだ」。たちまち、かすみとやみとが彼にかかったため、彼は手さぐりしながら、手を引いてくれる人を捜しまわった。
Acts 26:13 王よ、その途中、真昼に、光が天からさして来るのを見ました。それは、太陽よりも、もっと光り輝いて、わたしと同行者たちとをめぐり照しました。
Acts 27:20 幾日ものあいだ、太陽も星も見えず、暴風は激しく吹きすさぶので、わたしたちの助かる最後の望みもなくなった。
1 コリント 15:41 日の栄光があり、月の栄光があり、星の栄光がある。また、この星とあの星との間に、栄光の差がある。
Ephesians 4:26 怒ることがあっても、罪を犯してはならない。憤ったままで、日が暮れるようであってはならない。
James 1:11 たとえば、太陽が上って熱風をおくると、草を枯らす。そしてその花は落ち、その美しい姿は消えうせてしまう。それと同じように、富んでいる者も、その一生の旅なかばで没落するであろう。
Revelation 1:16その右手に七つの星を持ち、口からは、鋭いもろ刃のつるぎがつき出ており、顔は、強く照り輝く太陽のようであった。
黙示 6:12 小羊が第六の封印を解いた時、わたしが見ていると、大地震が起って、太陽は毛織の荒布のように黒くなり、月は全面、血のようになり、
Revelation 7:2 また、もうひとりの御使が、生ける神の印を持って、日の出る方から上って来るのを見た。彼は地と海とをそこなう権威を授かっている四人の御使にむかって、大声で叫んで言った、
Revelation 7:16 彼らは、もはや飢えることがなく、かわくこともない。太陽も炎暑も、彼らを侵すことはない。
黙示 8:12 第四の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、太陽の三分の一と、月の三分の一と、星の三分の一とが打たれて、これらのものの三分の一は暗くなり、昼の三分の一は明るくなくなり、夜も同じようになった。
Revelation 9:2 そして、この底知れぬ所の穴が開かれた。すると、その穴から煙が大きな炉の煙のように立ちのぼり、その穴の煙で、太陽も空気も暗くなった。
Revelation 10:1 わたしは、もうひとりの強い御使が、雲に包まれて、天から降りて来るのを見た。その頭に、にじをいただき、その顔は太陽のようで、その足は火の柱のようであった。
黙示 12:1 また、大いなるしるしが天に現れた。ひとりの女が太陽を着て、足の下に月を踏み、その頭に十二の星の冠をかぶっていた。
Revelation 16:8 第四の者が、その鉢を太陽に傾けた。すると、太陽は火で人々を焼くことを許された。
Revelation 16:12 第六の者が、その鉢を大ユウフラテ川に傾けた。すると、その水は、日の出る方から来る王たちに対し道を備えるために、かれてしまった。
Revelation 19:17 また見ていると、ひとりの御使が太陽の中に立っていた。彼は、中空を飛んでいるすべての鳥にむかって、大声で叫んだ、「さあ、神の大宴会に集まってこい。
黙示 21:23 都は、日や月がそれを照す必要がない。神の栄光が都を明るくし、小羊が都のあかりだからである。
Revelation 22:5 夜は、もはやない。あかりも太陽の光も、いらない。主なる神が彼らを照し、そして、彼らは世々限りなく支配する。
ギリシャ語で月はStrong's Greek 4582
σελήνη seléné
新約聖書に9回登場します。
太陽は単独で現れることのある言葉でしたが、月は必ず太陽とセットで登場していました。
マタイ 24:29 しかし、その時に起る患難の後、たちまち日は暗くなり、月はその光を放つことをやめ、星は空から落ち、天体は揺り動かされるであろう。
マルコ 13:24 その日には、この患難の後、日は暗くなり、月はその光を放つことをやめ、
ルカ 21:25 また日と月と星とに、しるしが現れるであろう。そして、地上では、諸国民が悩み、海と大波とのとどろきにおじ惑い、
使徒 2:20 主の大いなる輝かしい日が来る前に、
日はやみに
月は血に変るであろう。(ヨエル 2:31主の大いなる恐るべき日が来る前に、日שֶׁמֶשׁは暗く、月יָרֵחַは血に変る。)
1 コリント 15:41 日の栄光があり、月の栄光があり、星の栄光がある。また、この星とあの星との間に、栄光の差がある。
黙示 6:12 小羊が第六の封印を解いた時、わたしが見ていると、大地震が起って、太陽は毛織の荒布のように黒くなり、月は全面、血のようになり、
黙示 8:12 第四の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、太陽の三分の一と、月の三分の一と、星の三分の一とが打たれて、これらのものの三分の一は暗くなり、昼の三分の一は明るくなくなり、夜も同じようになった。
黙示 12:1 また、大いなるしるしが天に現れた。ひとりの女が太陽を着て、足の下に月を踏み、その頭に十二の星の冠をかぶっていた。
黙示 21:23 都は、日や月がそれを照す必要がない。神の栄光が都を明るくし、小羊が都のあかりだからである。
新約聖書からわかったことのまとめ
月という言葉は太陽とセットで登場するが、太陽は単独で登場することがある
太陽はほとんどの場合暗くなる方向に変化する
ただし、
ルカ 21:25 また日と月と星とに、しるしが現れるであろう。そして、地上では、諸国民が悩み、海と大波とのとどろきにおじ惑い、
この箇所では「しるし」という言葉が用いられているので、どういう変化があるのかはわからない。
また、
Revelation 16:8 第四の者が、その鉢を太陽に傾けた。すると、太陽は火で人々を焼くことを許された。
この箇所では明るさについては言及していないが「焼く」ということなので、通常の温度とは異なる「異常な高温状態」になるということだろうと思う。
そういえば、
詩篇19篇において二種類の太陽という語が登場していて、
その響きは全地にあまねく、
その言葉は世界のはてにまで及ぶ。
神はשׁמשׁ日のために幕屋を天に設けられた。詩篇19:4(口語訳)
それは天のはてからのぼって、
天のはてにまで、めぐって行く。
そのחמה暖まりをこうむらないものはない。詩篇19:6(口語訳)
イザヤ書30章26節に書かれている「太陽」
Strong's Hebrew 2535 חמה は暖まりと訳されていた。
とすると、イザヤ書30章26節の「太陽」の変化とは
ヨハネの黙示録16章8節で言及されているもの「温度の変化」ということに近いのだろうか。
ただしここには月という語は登場しないので断定はできません。
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