2023年12月6日水曜日

イザヤ書30章26節の解釈(8)主は激怒しておられる・・・と思うのは私だけ?

どうしてこんなに近くにあった言葉を見落としたのかわかりませんが
イザヤ書30章26節の「日(太陽)」2535番 חַמָּה chammah

と同じ文字列ではあるけれども発音の異なる2534番

 חֵמָה chemah

この言葉を含む聖書の箇所を読むと、月の光が日の光となりとか七倍になるとか言う話が間違いなく悪い話であることが分かります。(日本語の引用聖句は口語訳)

神さまが怒っておられる話ばかりで日本語の聖書でも怒り怒りとたくさん書いてあって、どこがその単語に該当しているのかわからない!

なので、複数回怒りだの憤りだのが登場している引用箇所では該当箇所として太字にした部分が間違っているような気がしますが

とにかく怒っておられる。
ハムにヘーが付いた文字列の単語は怒りを表しているのです。

2534番の言葉は全部で122箇所あるのですが、

トーラーとイザヤ書のところだけ引用します。

 

創世記27:44
あなたの兄の怒りが解けるまで、しばらく彼の所にいなさい。
 אֲשֶׁר־ תָּשׁ֖וּב חֲמַ֥ת אָחִֽיךָ׃

レビ記26:28
わたしもあなたがたに逆らい、怒りをもって歩み、あなたがたの罪を七倍重く罰するであろう。 
 וְהָלַכְתִּ֥י עִמָּכֶ֖ם בַּחֲמַת־ קֶ֑רִי וְיִסַּרְתִּ֤י

民数記25:11
「祭司アロンの子なるエレアザルの子ピネハスは自分のことのように、わたしの憤激をイスラエルの人々のうちに表わし、わたしの怒りをそのうちから取り去ったので、わたしは憤激して、イスラエルの人々を滅ぼすことをしなかった。
 הֵשִׁ֤יב אֶת־ חֲמָתִי֙ מֵעַ֣ל בְּנֵֽי־

申命記9:19
主は怒りを発し、憤りを起し、あなたがたを怒って滅ぼそうとされたので、わたしは恐れたが、その時もまた主はわたしの願いを聞かれた。
 מִפְּנֵ֤י הָאַף֙ וְהַ֣חֵמָ֔ה אֲשֶׁ֨ר קָצַ֧ף

申命記29:23
――全地は硫黄となり、塩となり、焼け土となって、種もまかれず、実も結ばず、なんの草も生じなくなって、むかし主が怒りと憤りをもって滅ぼされたソドム、ゴモラ、アデマ、ゼボイムの破滅のようである。――
 יְהוָ֔ה בְּאַפּ֖וֹ וּבַחֲמָתֽוֹ׃

申命記29:28
そして主は怒りと、はげしい怒りと大いなる憤りとをもって彼らをこの地から抜き取って、ほかの国に投げやられた。今日見るとおりである』。
אַדְמָתָ֔ם בְּאַ֥ף וּבְחֵמָ֖ה וּבְקֶ֣צֶף גָּד֑וֹל

申命記32:24
彼らは飢えて、やせ衰え、
熱病と悪い疫病によって滅びるであろう。
わたしは彼らを獣の歯にかからせ、
地に這うものの毒にあたらせるであろう。
 בָּ֔ם עִם־ חֲמַ֖ת זֹחֲלֵ֥י עָפָֽר׃

申命記32:33
そのぶどう酒はへびののよう、
まむしの恐ろしい毒のようである。
 חֲמַ֥ת תַּנִּינִ֖ם יֵינָ֑ם

 

イザヤ書27:4
わたしは憤らない。
いばら、おどろがわたしと戦うなら、
わたしは進んでこれを攻め、
皆もろともに焼きつくす。
 חֵמָ֖ה אֵ֣ין לִ֑י

イザヤ書34:2
主はすべての国にむかって怒り、
そのすべての軍勢にむかって憤り
彼らをことごとく滅ぼし、
彼らをわたして、ほふらせられた。
 כָּל־ הַגּוֹיִ֔ם וְחֵמָ֖ה עַל־ כָּל־

イザヤ書42:25
それゆえ、主は激しい怒りと、
猛烈な戦いを彼らに臨ませられた。
それが火のように周囲に燃えても、彼らは悟らず、
彼らを焼いても、心にとめなかった。
 וַיִּשְׁפֹּ֤ךְ עָלָיו֙ חֵמָ֣ה אַפּ֔וֹ וֶעֱז֖וּז

イザヤ書51:13(二か所)
天をのべ、地の基をすえられた
あなたの造り主、主を忘れて、
なぜ、しえたげる者が滅ぼそうと備えをするとき、
その憤りのゆえに常にひねもす恐れるのか。
しえたげる者の憤りはどこにあるか。
 הַיּ֗וֹם מִפְּנֵי֙ חֲמַ֣ת הַמֵּצִ֔יק כַּאֲשֶׁ֥ר
 לְהַשְׁחִ֑ית וְאַיֵּ֖ה חֲמַ֥ת הַמֵּצִֽיק׃

イザヤ書51:17
エルサレムよ、起きよ、起きよ、立て。
あなたはさきに主の手から憤りの杯をうけて飲み、
よろめかす大杯を、滓までも飲みほした。
 אֶת־ כּ֣וֹס חֲמָת֑וֹ אֶת־ קֻבַּ֜עַת

イザヤ書51:20
あなたの子らは息絶えだえになり、
網にかかった、かもしかのように、
すべてのちまたのすみに横たわり、
主の憤りと、あなたの神の責めとは、
彼らに満ちている。
מִכְמָ֑ר הַֽמְלֵאִ֥ים חֲמַת־ יְהוָ֖ה גַּעֲרַ֥ת

イザヤ書51:22
あなたの主、おのが民の訴えを弁護される
あなたの神、主はこう言われる、
「見よ、わたしはよろめかす杯を
あなたの手から取り除き、
わが憤りの大杯を取り除いた。
あなたは再びこれを飲むことはない。
 קֻבַּ֙עַת֙ כּ֣וֹס חֲמָתִ֔י לֹא־ תוֹסִ֥יפִי

イザヤ書59:18
主は彼らの行いにしたがって報いをなし、
あだにむかって怒り
敵にむかって報いをなし、
海沿いの国々にむかって報いをされる。
 כְּעַ֣ל יְשַׁלֵּ֔ם חֵמָ֣ה לְצָרָ֔יו גְּמ֖וּל

イザヤ書63:3
「わたしはひとりで酒ぶねを踏んだ。
もろもろの民のなかに、
わたしと事を共にする者はなかった。
わたしは怒りによって彼らを踏み、
憤りによって彼らを踏みにじったので、
彼らの血がわが衣にふりかかり、
わが装いをことごとく汚した。
בְּאַפִּ֔י וְאֶרְמְסֵ֖ם בַּחֲמָתִ֑י וְיֵ֤ז נִצְחָם֙

イザヤ書63:5
わたしは見たけれども、助ける者はなく、
怪しんだけれども、ささえる者はなかった。
それゆえ、わがかいながわたしを勝たせ、
わが憤りがわたしをささえた。
 לִי֙ זְרֹעִ֔י וַחֲמָתִ֖י הִ֥יא סְמָכָֽתְנִי׃

イザヤ書 63:6
わたしは怒りによって、もろもろの民を踏みにじり、
憤りによって彼らを酔わせ、
彼らの血を、地に流れさせた」。
 בְּאַפִּ֔י וַאֲשַׁכְּרֵ֖ם בַּחֲמָתִ֑י וְאוֹרִ֥יד לָאָ֖רֶץ

イザヤ書66:15
見よ、主は火の中にあらわれて来られる。
その車はつむじ風のようだ。
激しい怒りをもってその憤りをもらし、
火の炎をもって責められる。
מַרְכְּבֹתָ֑יו לְהָשִׁ֤יב בְּחֵמָה֙ אַפּ֔וֹ וְגַעֲרָת֖וֹ

 

 



おいおいおいおいと言いたくなるような箇所ばかりで。

あの綴りである「日(太陽)」の光が七倍って

激怒が七倍になる感じじゃないですか!?

ああ大変!

でも

間違いないことは

神さまは従う者には怒るはずがない。

ニムロドのような者たちへの怒りですよね。

 

 

それにしたって

なんで私は「月の光は日の光日の光は七倍」というこの箇所をほんわか良いムードな感じにとらえていたのでしょうか40年も!

本当にこれって・・・アレのことなんですか?アレの・・・

 

 

あ、聖句を思い出した

わたしの兄弟たちよ。あなたがたのうち多くの者は、教師にならないがよい。わたしたち教師が、他の人たちよりも、もっときびしいさばきを受けることが、よくわかっているからである。ヤコブの手紙3章1節

(;´Д`A ```

 





イザヤ書30章26節カテゴリ 一覧


イザヤ書30章26節の解釈(1)実はレアな単語だったのです

イザヤ書30章26節の解釈(2)出来事の順番がおかしいと思うのは私だけ?

イザヤ書30章26節の解釈(3)太陽と月の役割

イザヤ書30章26節の解釈(4)新約聖書で「太陽」と「月」という言葉を探してみた

イザヤ書30章26節の解釈(5)単純な話

イザヤ書30章26節の解釈(6)七倍という言葉

イザヤ書30章26節の解釈(7)よくわからないのでもうしばらく考えます

イザヤ書30章26節の解釈(8)主は激怒しておられる・・・と思うのは私だけ?

イザヤ書30章26節の解釈(9)bind saddled rule しかし gives relief

イザヤ書30章26節の解釈(10)悪い光なんてあるのか?

イザヤ書30章26節の解釈(11)いったんまとめます

イザヤ書30章26節の解釈(12)「七日の光」

イザヤ書30章26節の解釈(13)引き続き「七日(間)の光」について

イザヤ書30章26節の解釈(14)「太陽のような月」それは偽物だ!

イザヤ書30章26節の解釈(15)本物の夜明けはやってくる、必ず