当然と言えば当然の流れだが

以前NHKのクローズアップ現代で、公式確認から50年が経った新潟水俣病の話題を取り上げていた。
50年経ったところでまだ終わりが見えず、否、見えないどころか胎内で影響を受けたと考えられる患者さんの苦しみを…当然そういうことはあるだろうと思ってはいたが、改めて恐怖を感じながら知ることとなった。


これまでのこうした有害物質によって引き起こされてきた病は発生源である企業の工場を中心とする周辺地域に特徴的に見ることができるものであり、原因物質との因果関係を動物実験で示すことが可能であった。しかし、それであっても最小限の「支出」で自らの傷を小さく済ませたい企業や国の思惑によって、被害者は十分な償いをしてもらうことが出来ぬまま時は流れていく。

公害病、薬害、予防接種被害、etc.
すべてがそうだ。
原因が明らかであってもそう簡単に「はい、そうですか」なんて認めるところを見たり聞いたりしたためしはないし、実際に被害にあって得た経験から言えることは、医者や役人がよってたかって苦しむ被害者をこれでもかこれでもかと傷口に塩を塗り込み、否、それどころかじりじりじりじりと、落ちたら死んでしまうであろう断崖絶壁に追いつめていくということだ。



だから、原発事故はいったいどうなることだろうかと、いったい国はどうするつもりなのだろうかと眺め続けてきたが、
…これだけ広範囲に放射能がぶっ飛んでいるわけだから、
公害病の先例から考えれば企業も国も補償しようなどとは考えていない事は明白で

しかも、人体を突き抜けていく放射線が引き起こす病なんていくらでも考えられる、つまり、病と放射能との因果関係なんてとことん否定できるから

補償不必要な自覚無き「実は被害者」かもしれない病人だらけという暗黒の状態に入り込んでいくのだろうと嫌な確信を得た今日この頃。



日本の名医を検索できるサイトに「治療数・手術実績数からみる病院ランキング」という資料が公開されていた。
(問題があると困るのでリンクははりませんから、興味のある方は「」内をキーワードとして検索をかけてみてください。)

具体的な病名は書かないが、20種類くらい最近3年間の県別データを比較してみたところ、明らかに患者が増加していることがわかる。

まあ、深刻な疾病の増加は東日本だけにとどまってはいないので、それをどうとらえるかという事も考えなければいけないが、
…「食べて応援」の「成果」が出ているのだと取ることもかもしれないし、放射能だけではなく著しい環境の悪化、何らかの原因による日本人の体質の悪化…いろんな事は考えられる。
しかし我が県とその周辺県で治療数がかなり増加している子どもたちの身体に起こった「たちの悪い疾病」について
…おそらくは病院の小児科の医師たちは口に出さぬまでも何か感じていることがあるのではないだろうかと思う。…はっきり言えないのだろうが。

それとも彼らも言うのだろうか。甲状腺の腫瘍がたくさん発見されるのは検査数が増えたからなのだと言うのと同じように心配性の母ちゃんが増加していて検査数が増えたために悪性の疾患が多数発見されたのだと。




東日本に住む「私」の親戚5軒の中で起こったここ2年くらいの病。
川崎病1名
紫斑病1名
橋本病1名(成人男性)
バセドウ病1名(成人男性)
白血球数の異常1名
膀胱ガン1名

親族ではない近所の人にまで範囲を広げると、心疾患による突然死、またはガンによる闘病を開始した人、心臓に異常のある赤ちゃんをそれぞれ複数名挙げることが出来る。

もちろん因果関係なんてわからない。
そして本人達に自覚がないように全く関係なんか無いのかもしれない。
それにわかったとしてもいまさらどうしようもないだろう。
原因がどうであれ…要するに闘病生活が始まってしまった
彼らにとってはそういうことなのだ。


もしも因果関係があり補償があるとしても、
病気が治るわけではなく、
治療費の負担が少なくなるというだけのこと。
それでもそれはそれでありがたいのかもしれないが、


…むなしい。