2025年3月25日火曜日

Strong's Hebrew 853番の用例検討(2)

ויעש אלהים את שני המארת הגדלים את המאור הגדל לממשלת היום ואת המאור הקטן לממשלת הלילה ואת הכוכבים׃

創世記1章16節を引用します。

今日は ואתに注目して見ようと思います。

創世記1章1節におけるואתは「天と地」というところの「地」の前に用いられていました。

Englishman's Concordanceを見ると、ואתという言葉が1章1節の次に現れるのは1章16節であると書いてありました。אתが二回、そしてואתが二回あることがわかります。

口語訳聖書の1章16節を引用してみます。

創世記1章16節

神は二つの大きな光を造り、大きい光に昼をつかさどらせ、小さい光に夜をつかさどらせ、また星を造られた。


次に私自身のこれまでの学びによる独自解釈を加えて直訳したものを書きます。

 ויעש אלהים 
ויעשそして 造られた
אלהים神さま
(すなわち創造主であり支配者であり命をお与えになる最高のお方)

 את שני המארת הגדלים 

את 
שני二つ
המארת(神さまの支配下に置かれそこに存在するものとして完成されている完璧な)
הגדלים(神さまの支配下に置かれている)大きい(複数もしくは強調) 


את המאור הגדל לממשלת היום

את
המאור(神さまの支配下に置かれそこにまちがいなく存在する
הגדל(神さまの支配下に置かれている)大きい
לממשלת 支配
させるということを神さまがお決めになられた 

היום(神さまの支配下に置かれている)


ואת המאור הקטן לממשלת הלילה

וそして
את
המאור(神さまの支配下に置かれそこにまちがいなく存在する)
הקטן(神さまの支配下に置かれている)小さい
לממשלת 支配させるということを神さまがお決めになられた 
הלילה(神さまの支配下に置かれている)


ואת הכוכבים

וそして
את
הכוכבים(神さまの支配下に置かれている)(複数)


ואתが「天と地」の「と」の部分と同じ働きをしているとするならば、

つまり、このוヴァヴが幕屋に使うペグと同じようにしっかりと結びつけて一体のものであるという事を表しているのだとすると
昼をつかさどる大きな光と夜をつかさどる小さな光と星々は一体のものということになるのでしょうか。
いや、そうではないな、大きい光と小さい光について、「光」という単語の前にואתがあるのだから「天と地」のように一体であるのは「光」という点においてのみのこととなるのでしょうか。つまり、大小の違いはあるけれども「光」というものはひとつということでしょうか。・・・うーん、わからないなあ。

最後の星々の前のואת
一体何に結合するヴァヴでしょう。前にある大小の光の話の続きではあるわけですが
星は特に「支配する」という役割が与えられていませんので、光として前の二つと同じひとつのものという理解?

・・・なんかおかしいな



「天と地」のような、一体のものとしてのואתにこだわらなくてよいのかもしれませんかねえ?
あ、じゃあこういうのはどうでしょう

את以下に一つの独立したルールやものの定義を述べている
で、そのルールや定義を一つの塊のルールとしてまとめるときにוヴァヴを使って連結させている

いまこの箇所では空に見えている光っているものに関する定義としてまとめている。




まあ、まだまだ始めたばかりですからね、分からなくって当然。
あちこちいろいろ読んであーじゃないこーじゃないとやっていけばきっとわかるに違いありません。人間にはだれでもそうやって母語を習得した実績がありますもんね。


テストのあることでも納期のあるものでもないですから、少しずつ考えようと思います。