2015年7月17日金曜日

役割

今日の聖書通読はⅠ歴代誌23,24章でした。
心に残ったのは以下のみことば。
「取り分けられた」23:13
「彼らの役目は」23:28
「任務」23:32
「任命」24:3
「登録」24:19


昨日は重症アトピーを患っている小さなモーガン君のことを一日中思いめぐらしておりました。
彼は私の娘の小さな頃と似た顔立ちだったので(痩せていて"ヘルトーヘ"と炎症、まぶたのむくみ、粉ふきがあれば民族問わずみな似た顔立ちになるわね)彼の写真を見た瞬間にフラッシュバック、涙が止まらず呼吸が困難になった私。そのうちにはカーッとして頭がガンガン痛くなり

…そして少し落ち着いた頃震える手をおさえながらキーボードを叩き始めたのであります。
ただ、ただ悲しくて、彼と彼のお母さんが気の毒で、しかし絶対にあきらめてはいけないこと、絶対に解決の糸口はあるはずだと伝えなければいけない。5歳の小さな少年に死にたいなどと言わせるわけにはいかないという怒りにも似た気持ちがこみあげてきました。


"God has special program for YOU."

そうキーを打ち終えたとき、
special programとは何なんだろう…と
自分で言った言葉なのに具体的にどういうことなのか
彼にとって、彼のお母さんにとって、そして自分自身にとってのspecial programとは…
日本語でも語れない自分に気がつきました。
死のうと思うほどしんどかったあの日々に何の意味があったというのか
意味はあるのだと理性でそして信仰で理解していても
ああいうことがあって良かったとは言えない、どこかにそんな思いの自分がおりました。



そして今朝
聖書通読。

ひとつのことが思い出されました。






東日本大震災の少しあとのことでした、当時娘が通っていた学校の後輩にあたる生徒さんが登校途中大型車のタイヤに巻き込まれるというとんでもない事故に遭いました。その年に学校が始めたばかりの「お知らせメール」で初めて送信されてきたお知らせはよりによって彼の悲報でありました。
ご両親の思い、痛みを察すると私自身も全身に痛みが走るのでした。
そして半日くらい泣き続けたあと、私は心に浮かんだ言葉を書き留めたのでした。

人は、使命を持って生まれ
役割を果たして天に帰る。
存在を始めたことに意味があり
存在を続けて意味があり
死にゆくことにも意味がある。
あなただけに語れる言葉があり、
その言葉を心に刻んだ者がいる。
あなただけに語れる人生があり、
その人生を心に刻んだ者がいる。

 

「みことば」なる神さま、
「光よあれ」と仰せられて光を創造される神さまは私たち一人ひとりに特別なことばを下さいます。

生き、動き、存在し、毎日毎日一歩一歩一つ一つ
いろいろな出来事に出会い、経験を積み重ねて得ることば。
そして目の前に時々現れる「少し高い山」を乗り越えていく人生の中で得ることば。

そうやって得た「ことば」は心の中にひとつひとつ収納され、
ある日それを私たちは「声にして」「文字にして」外に出します。
知恵として。愛として。

あのことがあって良かったとか悪かったとかそういうことではない、
評価し感想を持つために出来事があったのではなく
全てがまるまるその人自身となる。

経験を積み重ねて得た一つ一つのことばは
神さまの特別なプログラムを生きた者のことば。



同じことばは誰にも語れない